経験者に聞く、農協職員に向いている人の特徴
部署によっては、年間を通すと体力を使う仕事がかなり多い事と、株主である生産者との直接の関わりが多いことから上下関係が顕著に表れる職業だと思うので、総合的に言えばそれが苦にならない、いわゆる「体育会系」の人間が向いていると考えます。
私が担当していた業務内容を一部抜粋すると、畑作りから開墾、防除等を経て収穫迄の農業経営の流れをある程度は分かっている必要がありました。
収穫時期までは、組合員さんの農地を回るフィールドワークが多くなるので、体力的に自身がある人は優位かと思います。
野菜の収穫時期を迎えると集荷作業、さらには生産物の発送作業も伴います。加えて各市場に向けて出荷物を選果し、商品化する工程もある場合があります。この時、フォークリフト等の重機や工場施設を操作、運転する機会が増えます。機械作業や運転が好きな人にとっては良いかもしれません。
また、出荷まで間が開き長期保管を前提としている生産物もあるので、倉庫内での保管管理(温度や湿度)の知識も伴います。
これらを通して考えると、野菜が好き、興味がある…等の、土に触れ合うことが好きなアウトドア派の性格の持ち主は向いている様な気がします。
人との関わりも大切にしなければならない職業ではありますが、まずは、農協職員は「生き物を扱う仕事」と認識すれば、見え方がまた違ってくると思います。
人付き合いが好きな人が向いていると思います。
農協は誰でも利用することができますが、やはりお客様として接することが多いのは農家である組合員の方々です。
そして誤解を恐れずに言えば組合員の方々はやはり昔の感覚の方が多く、仕事だからといった割り切った関係では仕事をすることが難しくなることがあります。仕事とは別に地域のお祭り等の行事ごとや地区・部会ごとの集まりや懇親会を含めた生活全体の付き合いがを通じて信頼関係を築いていく必要があります。
これは苦手な人にとっては耐え難い苦痛に感じるかもしれませんが、裏を返せば信頼関係を築いた組合員の方々は仕事は勿論のこと、仕事以外で困ったことがあったときも必ず助けてくれます。「君の頼みだから」と営業に協力してもらえたり、収穫時期になればたくさんの農作物をおすそ分けしていただいたりと、深いお付き合いをさせてもらえるようになります。
正直、仕事は仕事と割り切って取り組まれる方には向かない仕事かと思いますが、こちらがそう思っていた職員でも楽しそうに仕事をしていたりもするので、興味のある方はぜひ検討してみてください。
九州の5万人程度の市にある農協での勤務経験を基にしたお話です。採用された新人の多くは金融部門に配属されます。
そこには言葉には出さない「ノルマ」が厳然とあり、それを達成するためには親や兄弟、親戚を始め伝手を探して新規の契約を取り付けるために走りまわされます。
それが一段落すると次は友人、知人を訪ね回ることになります。そうなると。同期の新人と友人が被って取り合いになることも何度もあります。ここまでは、とにかく家族、親戚、友人が多い人が有利です。同期の職員と奪い合いになっても引かないような心の強さが大切だと思います。
新規勧誘が頭打ちになると違う部署に異動させられました。ガソリンスタンドでは寒さや暑さに耐える心身の強さが要求されます。お客様との対応は慣れないうちは戸惑うばかりで、笑顔も凍り付きがちでした。
私は経験していませんが、葬儀部門に配属になるのは、成績が悪い職員ばかりで、そこではひたすら仕事がないことに耐えられる心の強さが要求されるそうです。結局、普通の一般事務の仕事に就けるまで、如何に耐えられるかが最も重要な要件だと思います。
農協職員は地域の経済を支えている農業関係者の人たちとの関わりも大切になるため、営業とかもいったりする必要があるのでトークとかが上手い方や人と接したりすることが好きな人が向いていて、事務的なこともするため、パソコンのスキルとかも必要になってきます。
地域の経済を支えていくための知識とかも必要であるため経済学とかを勉強している方にもおすすめしたいところであります。
男性は営業にいくことが多く、女性の場合は職場内で事務的なことをしてることが多い傾向でありますが、人手が足りない時は男性の職員も事務的なことをすることがあったりします。
農協を利用する方々に対しての対応とか書類の作成及び契約の手続き更新、設置されているATMとかの対応、銀行としての窓口対応など色々と人と接することが多い仕事になっているため、接客とかのスキルも大切になってきます。
農協職員になるためには経済学とか社会学などを学びつつ、地域経済の発展に尽力したいという人がおすすめとなっています。
準公務員的な職場なので、真面目な人が向いています。数年に一度、まるでジャンルの違う職場でもお構いなしに異動になるので、応用力が必要になります。でも働いている人は温かい人が多いのでそこは安心していいと思います。
最初に言ったように、準公務員的なので、誰かを蹴落として出世してやる!みたいな感じはありません。基本的に年齢と共に給料が上がっていくので、変な言い方ですが、続けていくことが大切になります。
1番のネックはノルマが多いことです。精神的に辛いのはノルマが達成できないときです。そんな時に発散できるように対策は練っておきましょう。一年に一回以上の面談もあり、意見を言う機会があるので、溜め込まずに上司に相談できます。
地元密着型の企業なので、地元に根付いたお祭りを開催したりしている農業が多いです。イベントは多いので土日に出勤になることはあるかもしれません。
1番のポイントは安定性です。ボーナスは労組があるので守られますし、リストラも聞いたことがありません。その点はお勧めできます。
JAと呼称を変えた農協は、「金融」「保険」「販売」など多方面の経営をしています。野菜の出荷業務も行っており、農家の方たちとの交流も盛んです。
自分の配属された部署の業務は当たり前ですが、他部署の業務にも一定の関わりが出てきます。各自に振り分けられる設定額に応じて、預金を獲得しなければいけません。また、保険や販売に関しても一定のノルマがあります。
農家とのつながりを大切にしているので、集会を啓いて親睦を深めることもあります。
農協の仕事は多岐に渡るので、柔軟な姿勢で臨む必要があります。野菜の出荷では体力が必要ですし、保険の勧誘では知識と話術が重要になってきます。
農協への就職を考えるなら、幅広い知識を身につけることが大切です。ひとつの仕事を専門的に扱うことはないので、視野の広さが仕事上でも役立ちます。
また、農家の方はあらゆる面において農協に協力的で、大切な存在です。ときどき開かれる集会では、世間話を中心にした会話力が必要になります。